ダイヤモンドグラミネーションに輝いたのは
平野正和様「涅槃とケバブ」!!

1~20分のオリジナルアニメ作品を募集するアニメコンペ「もえろ!アニメコンペティションフクヤマニメAWARD2022」。フクヤマニメ初日の10/22(土)に表彰式が開催され受賞作品が決定しました。ダイヤモンドグラミネーションに輝いたのは平野正和様の『涅槃とケバブ』。審査員特別グラミネーションは伊藤舞美様『RED(仮)』が選出されました。表彰式では審査員の羽原信義さん・岡秀樹さんよりどうしても気になる作品として橋爪良幸様 『小さい森の花~デッサンの巻~』が挙げられ、急遽「羽原・岡賞」を贈ることになりました。

◆受賞作品

ダイヤモンドグラミネーション
平野正和様「涅槃とケバブ」

審査員特別グラミネーション
伊藤舞美様「RED(仮)」

羽原・岡賞
橋爪良幸様「小さい森の花~デッサンの巻~」

◆ダイヤモンドグラミネーション受賞者・平野正和様コメント

この度は「涅槃とケバブ」にダイヤモンドグラミネーションを頂きまして誠にありがとうございます。上映していただけるだけで大変嬉しいのに、このような賞まで頂けたことを有難く思います。今回の受賞をきっかけに本作をご覧頂ける方が増える可能性を考えて非常に喜んでおります。また、まだ世に広く出していない本作の内容面を評価していただきました審査員の方々に深く感謝申し上げます。映画がおもしろくなることを最優先する方針で制作したので、おもしろいことと現実的なことや、おもしろいことと手続き上必要なこと等、おもしろいことと一般社会で適用される常識や思考の癖が矛盾したとき、常識のほうを勇気を出して捨てる気持ちで演出しました。

なので、真面目に熟考して演出はしているのですが、商業的にもアートの文脈にも一見寄る辺がないような映画として完成させるに至りました。それだけに今回本作に公の評価を頂けたことに驚き、スタッフ一同喜んでおります。これからも自分自身が情熱を持てて、且つご覧になる方にも見てよかったと思って頂けるような映画を作れるよういっぱい勉強しながら研鑽し続けたいと思います。改めまして今回は上映の機会と、賞の授与を頂きありがとうございました。

◆審査員特別グラミネーション受賞者・伊藤舞美様コメント

RED(仮)を制作しました、伊藤舞美です。この度は素敵な賞ならびに審査員の皆様の講評をいただきまして誠にありがとうございます。評価をいただけましたことでようやく作品が届いているという実感が沸きました。まだまだ課題はたくさんありますが、今後の創作に活かしていけるよう、これからもひとりひとり努めてまいります。この作品に関わってくださった皆様、評価をいただきました審査員の皆様、ありがとうございました。

◆羽原・岡賞・橋爪良幸様コメント

自分の作ったアニメが劇場の大スクリーンで見れただけでもありがたいのに、賞まで頂けて大変光栄です。賞を頂けたのは声優の橋本芽依さんの演技力のおかげだと思ってます。羽原監督がセリフのリップシンクがプロ級と褒めてくださいましたが、僕は一切編集し直すことなく、橋本芽依さんが僕の作った映像にぴったりの演技をしてくださいました。審査員の皆さん、僕の下ネタギャグアニメを評価してくださり、ありがとうございました。

【審査員長 羽原信義さん総評】

第二回目となるアニコンに勇気を持って応募して頂き、大変感謝しております。どの作品からも、苦労して作られている様子を感じ取ることが出来ました。制作中にたくさんの喜びや苦悩、焦りなどの多くの感情を経験されたと思います。

そんな中、圧倒的なパワーを叩きつけてきた作品が「涅槃とケバブ」でした。商業アニメを作って来た自分には到底達する事が出来ない「アートの境地」すら感じられるこの作品は、見る者を選び、審査員の僕たちに対する「挑戦状」でもありました。一方でフクヤマニメが目指す方向とは違う作品もありましたが、その完成度の高さと情熱は評価に値すると感じております。

このような、アニメという表現方法の壁をブチ壊す作品たちがフクヤマニメで上映される事にとても大きな意味を感じています。

アニメは本来このような自由な表現が出来る唯一の媒体である事を、これらの作品により改めて感じることが出来ました。

今後も、自由な発想をしたチャレンジ精神溢れる作品の登場を、フクヤマニメではお待ちしております。

【審査員 笠間寿高さん総評】

コンベンションにご応募頂き、ありがとうございました。見ず知らずの他人に自分の作品を見せることは、楽しみでもあり、一方で不安を感じられることだと思います。昨年に比べ、本年は応募数は少なかったものの、ひとつひとつの作品に「作品のコンセプト」や「作品を通して何を狙っていたのか」といった”企み、画すること”が詰まっていたと思います。

ご応募頂いた皆様の”企み”を楽しんで拝見させて頂きました。(実際、モニタ越しに「つっこん」だり、「笑い出し」たりしました!)引き続き、創作活動を楽しんで頂けると、とてもとても嬉しいです。